結婚式では使わないNGワード完全ガイド【忌み言葉】
投稿日:2024.11.05更新日:2024.11.13
結婚式の準備をしていると、周りから、特に親世代祖父母世代の方々から「忌み言葉(いみことば)に気を付けて」とアドバイスされた方もいらっしゃることでしょう。
この記事では、「忌み言葉」を結婚式で避けるべき理由と具体的なNG例や言い換えの例について解説します。
目次
忌み言葉とは
忌み言葉とは、縁起が悪いとされる言葉や、不吉な意味を連想させる表現のことです。
特に日本では、特定の言葉を口にすることで実際に不幸を招いてしまう、と考えられています。
古くから、忌み言葉を使わないように言葉遣いには細心の注意を払い、二人の未来が幸せに満ちていることを願います。
主な忌み言葉とその理由
主に「忌み言葉」と考えられている語と、その理由については以下の通りです。
言葉 | 理由 | |
別れや離婚を連想させる言葉 | 「去る」「帰る」「切れる」「冷める」「流れる」「別れる」「短い」「終わる」「消える」「忘れる」 | 夫婦の別れを連想させるため避ける |
不吉・不幸な言葉 | 「壊れる」「終わる」「別れる」 | ネガティブなイメージがあり、縁起が悪いとされる |
重ね言葉 | 「重ね重ね」「皆々様」「ますます」 | 「何度も繰り返す」ことを連想させる語は、一生に一度の結婚式にはふさわしくないとされる |
数字 | 「四」「九」 | 「死」や「苦」に通じるため、縁起が悪いとされる |
否定的な言葉 | 「無口」「話下手」「男勝り」 「頼りない」 | 相手を不快にさせる可能性がある |
忌み字 | 「忙」「忘」 | 「忙」「忘」には「亡」が含まれていて「亡くなる」というイメージがあるため使用しない |
注意する場面
結婚式披露宴で特に注意が必要な場面と、その理由について解説していきます。
スピーチでの注意点
スピーチは、結婚式を盛り上げる上で重要な役割を果たします。
新郎新婦への祝福の言葉、二人の馴れ初めなどを語る際に、忌み言葉を使ってしまうと、聞いている人の中にはその言葉ばかり気になる方がいらっしゃるかもしれません。
冒頭や締めくくりの挨拶
NG例:「本日は最後まで」
OK例:「本日は締めくくりまで」
エピソードを語る際の表現
NG例:「何度も失敗して」
OK例:「試行錯誤を重ねて」
今後の願いを述べる場面
NG例:「これで終わります」
OK例:「これでお開きとさせていただきます」
招待状や案内状での注意点
招待状や案内状は、結婚式への招待状であり、ゲストの皆様への新郎新婦の想いが込められた大切なものです。
忌み言葉を使ってしまうと、せっかくの招待状が不吉な印象を与えてしまう可能性があります。
日時や場所の案内
NG例:「締め切り」
OK例:「ご返信は〇月〇日までに」
返信用はがきの文面
NG例:「ご都合」
OK例:「ご参加」
お礼状の文章
NG例:「ご迷惑をおかけしました」
OK例:「素敵な時間を共有できて感謝しております」
式次第での注意点
式次第は、結婚式の流れをまとめたもので、ゲストに結婚式全体の雰囲気を伝える大切な役割を果たします。
忌み言葉を使ってしまうと、結婚式全体の印象が損なわれてしまうことも考えられます。
プログラムの表現
NG例:「終了」
OK例:「お開きの言葉」、より華やかにするなら「感動のフィナーレへ」
進行アナウンス
NG例:「最後」
OK例:「結び」
結婚式ムービーでの注意点
結婚式ムービーは、二人の思い出を映像で振り返るもので、ゲストにも感動を届けたいものです。
忌み言葉を使うと、せっかくの素敵な思い出がネガティブな印象になってしまいます。
ポジティブな言葉を選ぶことで、二人の門出を明るく華やかに彩りましょう。
ナレーションやコメントの言葉選び
NG例:「別れる」「終わる」「切れる」
OK例:「新たな章」「繋がる」「育む」、二人の未来が永遠に続くような表現で
現代における考え方
とはいえ、最近では忌み言葉を気にしすぎる必要はないという考え方も広まっています。
しかし、以下の理由から、可能な範囲で配慮することをおすすめします。
参列者への配慮
年配の方々は特に伝統を重んじる傾向があります。
お祝いの席では、そこにいるゲストを含めすべての人が気分よく過ごしていただけるよう、可能な限りの方法でおもてなしをします。
その一環として、忌み言葉を避け、その場に出席しお祝いの気持ちを表してくださっている年配の方々へ配慮することをおすすめします。
より良い表現の選択
言葉一つでその場の雰囲気は変わります。
忌み言葉を使わずに、前向きで華やかな表現を選ぶことで、明るく穏やかな式とすることができます。
また、良い表現を選ぶことで、祝福の気持ちをより適切に伝えることができます。
忌み言葉を避けるためのポイント
- ポジティブな言葉を選ぶ
- 未来志向の言葉を選ぶ
- 二人の関係性が強く長く続くことをイメージさせる言葉を選ぶ
- 具体的に描写する
- 丁寧な言葉遣いを心がける
その場の全員が祝福する気持ちになれるような言葉を選ぶ
結婚式における忌み言葉への配慮は、必ずしも迷信や古い慣習にとらわれることではありません。
むしろ、お祝いの場にふさわしい、二人の未来を祝福するための心遣いであり、より良い表現を選ぶための指針として捉えることができます。
ただし、うっかり使ってしまった場合も、一度や二度なら許してもらえる可能性が高いので、過度に神経質になる必要はありません。
大切なのは、新郎新婦とゲスト全員が心地よく過ごせる、誰一人不快な思いをしない空間を作ることです。
その中で、言葉遣いにも適度な配慮をすることで、より素晴らしい結婚式となることでしょう。
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