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僕と私、僕と僕、私と私の結婚式。同性婚を考えよう。

投稿日:2024.03.29更新日:2024.04.05

僕と私、僕と僕、私と私の結婚式。同性婚を考えよう。のイメージ

京都エタニティでは結婚式のシーンを映像に収めるお手伝いをしております。

結婚は、人生において大きな節目となる行事。
それだけに、社会の風潮や個人の価値観が色濃く反映するものでもあります。

ダイバーシティの観点からも、結婚式のシーンでは多様な価値観が見受けられることが本当に増えました。

同性婚とは、同姓どうしによる結婚です。
今回は、同性婚について考えてみます。

東南アジア諸国初!同性婚を認めたタイ

タイ下院は2024年3月27日に同性婚を認める法案を可決しました。
上院の可決と王室の承認を待ち、年内に法案が正式に成立する見込みです。

この法案が成立すれば、タイが東南アジア諸国において同性婚を認める初めての国となります。

タイは元々、性的マイノリティー(LGBTQ)に寛容な国として知られています。
性的指向による差別を禁止する法律がすでに制定されていますし、世界中から性転換手術を行う人が相次ぐことでも有名な国です。

また、タイではLGBTQは産業としても成り立ち、外国観光客の受け入れとなっています。

世界の同性婚の現状

1989年、デンマークで世界で初めて、同性カップルにも、異性カップルの婚姻に際する同等の権利が認められる「登録パートナーシップ法」が作られました。

世界で初めて同性婚を認めたのは2001年オランダです。
ついでベルギーやスペイン、カナダ、アメリカなどにも広がります。

2024年3月現在、37の国と地域で同性婚が認められています。

アジアは同性婚の理解が遅い

今回のタイの法案可決は、2019年の台湾、2023年ネパールに続きアジアで3例目です。

しかしながらヨーロッパに比べ、アジアは同性婚の理解が全体で遅れているとも言えます。

これは、宗教的な理由や保守的な社会の考えなどが理由として挙げられます。
同性婚を「法律違反」と捉える人も実際、まだまだ多いのです。

そして、ご存知のように我が国日本はというと、同性婚を認めていません。
主要7カ国(G7)のうち同性婚を認めていない国は日本だけです。

日本の憲法で認めない同性婚

「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。」

憲法24条1項

この一文の「両性の合意のみ」という箇所により、同性どうしの結婚が認められていません。

全ての人に与えられる「法の下の平等」に違反していると憲法改正を訴える人がたくさんいるにも関わらず、日本政府は積極的ではありません。

しかし、民法や戸籍法との兼ね合いや解釈の問題もあり、政府は「同性婚を禁止しているわけではない」とも示しています。

このどっちつかずの状態がLGBTQ後進国である日本の現状です。

同性婚を認められないということは公的なパートナーとして認められないことに当たります。
遺産を相続できない、配偶者控除に該当しない、病院で治療法に同意できない、養子縁組を結べないなど法律上の問題に苦しんでいる方がいます

憲法はすべての人の権利や自由を守り、幸せに生きるためにあるものです。
この件に関しては、当事者だけでなく、多くの方が関心を寄せて考えていかなくてはなりませんよね。

すべての人が幸せな選択ができますように

同性婚について、考えてみました。

性別に関係なく人間として幸せに生きたいという願望は誰にでもあるもの。
自分を否定することなく、ひとりひとりが尊厳を持ち人生を輝かせることが本当に大切ですよね。

皆さんも同性婚について今一度、考えてみてくださいね。

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